よくみられる症状
気分が落ち込む、意欲が出ない、などの症状
●ぼーっとする、口数が減る
●寝ても寝ても寝足りない
●横になっていても眠れない
●辛そうな表情、暗い表情をしている
●笑顔がない
●集中力、記憶力などが低下する
●仕事や家事がひどく遅くなる。効率が落ちる
●ひどく自信がなくなる。自分を責めてしまう
●何もかもが億劫になる
●消えてしまいたい、と考えてしまう
●お金の心配を過剰にするようになる
●身体症状:口渇、嘔気、頭痛、手足の重さ、動悸、息切れ
など
→抑うつ状態である可能性が高いです。
うつ病は、慢性的に気分が憂鬱になったり、何事に対しても億劫な状態が長期間続く病気です。
うつ症状はうつ病以外の疾患でも出現しますので、専門医による診断、治療をおすすめします。
睡眠に関する症状
●なかなか寝付けない、入眠できない
●夜中に何度も起きてしまう
●早朝に目が覚めてしまう
●悪夢をみて何度も起きてしまう
●十分寝たはずなのに、寝た気がしない
●眠りが浅い
など
→睡眠障害・不眠症の疑いがあります。
うつ病、その他の精神疾患、無呼吸症候群、慢性的な痛みなどを原因とした、二次性の睡眠障害・不眠症もあります。
生活リズムの乱れ、飲酒、カフェイン、夜更かしなど、生活習慣が強く関与することもあります。
不安、焦りに関する症状
●将来のことや家族のことなど、様々なことを常に心配している
●不安のため、常に緊張していて休めない
●同じことを何度も周囲の人に確認してしまう
●気になることが多く、落ち着かない状態でイライラしてしまう
●不安に伴い、頻脈、発汗、ふらつきなどがみられる
●人前で話すと緊張してしまう
●特定の場所や物がとても怖い
など
→不安障害の方によくみられる症状です。
不安障害には様々な症状があり、人によって出現する症状は異なります。
全般性不安障害、社会(社交)不安障害、各種恐怖症などがあります。
不安発作、パニック発作の症状
●突然「死んでしまうのではないか」と感じるほどの強い不安感、恐怖感が出現する
●激しい動悸、呼吸苦、過呼吸、窒息感、胸がしめつけられる感覚、などが発作的に起こる
●電車の中やバスの中、エレベーターの中など、発作に対応できない場所、逃げられない場所に行くことを避けてしまう
●発作が怖くて外出自体を控えてしまう
など
→パニック障害でよくみられる症状です。
パニック障害は不安障害の一種ですが、「パニック障害」という単一の病名で広く知られています。
発作は、10分~30分程度で治まることがほとんどです。
しかし発作を繰り返すうちに、「またあの発作が起こるのではないか」という不安にも悩まされることがあります。これを「予期不安」といいます。
もの忘れの症状
●経験の一部ではなく、経験したもの全体を忘れてしまう
●物事の段取りが分からなくなる
●性格や人柄が大きく変わってしまう
●感情が不安定になった、怒りっぽい
●そもそも「もの忘れ」かどうかも分からず、自分では認められない
●今いる場所や時間、季節などが分からなくなる
●家族のことがわからなくなる
など
→「もの忘れ」の中には、「加齢に伴う自然なもの」と、「認知症の症状としてのもの忘れ」があります。
上記の症状は、認知症を疑う症状になります。
もの忘れ以外にも、精神的に不安定になったり、うつのような症状を呈する方もいます。